W還ライフスケッチ 112

♪悲しい人とは会いたくもな 

笑える場所ならどこへでも行く

 

カラオケで歌ったら、結構受けるこの井上陽水さんの歌「青空ひとりきり」

酒場繁盛のポイントは、この歌詞に尽きるように思います。

 

ただ、場を明るく笑える場所に保つためには、お客さまにも明るく居てもらわないといけないですから難しい。

お客さまを明るくするポイントは、酒肴のおいしさは言うまでもないですね。「わあまずう〰」くらいまずかったら笑えるかもしれませんけど。

 

まあ問題は人間

私が若い頃やっていたお好み焼き酒場「SET」での体験学習ネタですが、カウンターの中なんてのは、ステージみたいなもんで、お客さまは全てお見通し、心の動きは何も隠せないと思った方がいいようです。「マスターいま目を落とした。私のこと嫌ってるんやわ」なんて感じでお客さまは過敏。

そういう意味では、心に思っただけで姦淫の罪なんて言ったキリストは正しい。

思ってしまったら最後、忍れど色に出てしまい、わかられてしまうと覚悟を決め、笑いのオブラートにくるんで言葉に出してしまう方が得策のようです。

 

もう一つのお客さまの暗い表情の生みの親は、お店のスタッフの「心ココにあらず」

お愛想でしゃべりはするんだけど「聞いてへんやろっ」て突っ込みたくなるようなお姉さんて結構いません?

もうこれはもっての他ですが、オーナーがマスターやママでないお店では結構ある場面です。

 

だから、基本、私はオーナー店を好んで行きますが、例外もあります。

上本町ハイハイタウンの立ち飲み「まもる」のゆうちゃんは、若いけど接客の天才と言えるかもしれません。

まず顔面全部で笑う笑顔で癒され、レスポンスのスピードも最高!

常に、大勢のお客さんを分け隔てなく温かい目で観察しているからこそできる技なんでしょう。

余計な対話をするわけでもなく、オーダーの受け答えだけで、場を明るくできるんですから素晴らしい才能と言えます。てっきりオーナー家の子だと思ってましたが、スタッフだそうで、ますます感心!