W還ライフスケッチ 116

還暦2周目の強みは母心

 

還暦2周目はある意味人間関係抜き差し自由、ノーサイダーとして自由なスタンスを取れますが、抜き差しならない社会関係の総和が還暦1周目の日々

 

還暦1周目の重たい関係の代表がお母さんと赤ちゃんの関係。

赤ちゃんは泣くだけ、赤ちゃんのニーズ&ウォンツ把握は、一重にお母さんの判断力に委ねられます。

赤ちゃんが早く大きくなって、自分のことは自分でして欲しい。不安になる判断の機会が次々押し寄せてくる日々から抜け出たいと思うのは当然かもです。我が子の成長を願う裏要因(?)。

逆に言えば、何を食いたいかに始まる、自分が生きるための日々の判断を親に委ねなくなるのが大人になっていくということなんでしょう。

 

話は変わりますが、学生運動がはなやかだった頃、学生活動家のオルグに対して「自分で飯食ってないやつの言うことは信用できない。やっぱり自分で飯を食えるようになってから、社会に物を言うべきではないか」なんて言っていたのを思い出しました。

今、思えばこの発言は間違いの可能性が高いですね、「立て飢えたるものよ!」って歌われるくらいで、自分で飯が食えないから立ち上がるんでしょう、ちょっと意味は違いますが・・・。

 

話を戻しますが、お母さんと赤ちゃんの関係に似ているのが、下請けと発注者の関係

発注者個人は、自分が発注するんだけど、発注内容は組織の決定で、決して自分だけの意見ではない場合が多いので、指示内容がブレることも多々あります。そんな時、下請けは母心にならないといけません。発言されていることが間違っているな、何をおっしゃっているかわからんなっと思えても、なんでそうおっしゃるのかな?とわかりに行かなければなりません。不満を感じていらっしゃる、赤ちゃんで言えば泣いている状況ですから、お母さんはわかってあげないといけないのです。わかってあげて、そっと対応してあげる、そう、やさしいお母さんのように。この母心力は「亀の甲より年の劫」、還暦2周目に入って、立場がノーサイドになることによって、ますます磨きがかかるハズと思っています。