W還ライフスケッチ 59

マンさんの教え「静眼の構え」

中野満先生、愛称マンさんは高校時代の体育の教師で柔道家。

「わしゃニヤけたやつは嫌いやっ」と暖かく叱責してくださった武骨な老先生。

「見たらあかん、見たら全体が見えなくなる」という「静眼の構え」を教えてくださったのもマンさんです。

 

大阪の、車もゆっくりしか走らない裏通り、みなさん気を抜いてのんびり歩けるよい通りで起きたたまらん通り魔事件。

できることはただひとつ。自己防衛のために銃や十手をもつのではなく、武道の達人のように、外出のときは「静眼の構え」で危機察知機能を高めた状態にすること。

 

「静眼」とは、何かに焦点を合わせてLookするのではなく、眼全体で焦点を合わせずボーっと眺める感じ

「Look around」ではなく「See」に近いと自分では理解しています。

 

今も自転車に乗るときに実践を心掛けています。

右の角から幼児の飛び出し、左の角からステルス自転車、前方にはふらふら歩きの方、と全方位で事故の危険性にいちいちルックして対応することはできません。

「静眼」になっているときは耳も澄んでいます。

ほら耳を済ませてごらん、聞こえるでしょ?街行く人のおもろい会話や後ろからくる車の音が・・・。

 

還暦2周目を生き抜くために、マンさんの教え「静眼の構え」を忘れないようにしなくちゃと強く思う今日この頃です。

 

高校時代の友人が、フェースブック経由で私の日々に再登場。

名前がわかったら面影はあるもんですね

頭はつるんとしているが、やんちゃそうな表情は当時のまま。

「朋あり、遠方より来る。また楽しからずや」って気分になれました。

 

そんなノリで、高校時代の音楽部の仲間、D君を検索したら、いた!

頭はつるんとしているが、やさしい眼差しは当時のまま。

原発の有識者として、その中枢で活躍しているようで、ご同慶の至りの思いと

会えば噛み合わない議論になりそうで、「友達は遠くにありて思うもの」という

思いが錯綜しました。

 

まあ、これからの半生、インターネットが大きな役割を果たしてくれるのは間違いなさそうです。