W還ライフスケッチ 73 |
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盆とオリンピック40年前に寿命を終えた父、享年70歳でした。 盆でも、墓にも仏壇にも手を合わさない私でも、折々想起はします。 「自転車に乗っているとき、道路に映るシルエットが親父そっくりで笑えるねん」 以前、横浜中華街の居酒屋「屯(たむろ)」でこの話をしたら、同世代のママが「いい話じゃないっ」て泣いてました。「泣く話か?」とも思いましたが、やっぱり家族の絆話は、なぜか涙を誘うんですよね? オリンピックで活躍した人たちも、みんな家族に支えられてとか、自分の帰属する競技団体のお陰で頑張れたなどと感謝の言葉の大安売り。事前プレテがあったんでしょうけど、ちゃんと咀嚼して自分の言葉でしゃべれている選手と、そう言えと言われたから言うてるみたいな選手がいたりして、微笑ましいといえばそうなんですけど・・・。 昔、選手生命ではなく、自らの命を絶った自衛隊所属のマラソンランナーの、重みと情感に溢れた周りの人への感謝の言葉「○○さま、おいしゅうございました」を思い出してしまいました。 アスリート以外はみんな人生の落ちこぼれ、だから自分の人生の夢をアスリートに託して応援しましょうみたいなCMも、ちゃうやろ感が強かったです。 私には昔あった「あの電信柱まで、あの電信柱までと走り続けています」(表現は正確ではありません)というマラソンランナーのCMの方が、スポーツの意義=人生激励力を感じます。 |