W還ライフスケッチ 61 |
||||
今、必要ということと、将来どうするかどういう方向を目指すかということは別次元の話しでいいんだと気付かせてくださったのは、京都鞍馬の山深くにある百井の里の久保さんでした。 もう30年以上も前、当時やっていたお好み焼き酒場「SET」の常連さんと一緒に山小屋を建てようかなんて話になって、メンバーの紹介で百井の里の久保さんに、借地の可否のお話しに伺った時の話ですが 「この辺りもみんな何台も車もっててどもならん。こういうこっちゃあかん」 久保家も3台くらい車をお持ちで、そのことに関しては「3台ないと不便でどもならん」 最初は「このおっさんおもろいな、無茶苦茶言うこととやってること違うやん」と感じましたが、やがて、山奥だから、3台くらいないと家族それぞれの動きがとれず、しかたのないことだけれど、自分のことはさておき、人類はこんなことをしていてはダメになるっておっしゃりたかったとのだと理解しました。
それ以来、言行一致という美徳?の呪縛「お前、そう言うたやないか!」とか「自分はそんなんなくせによく言うよ」から解き放たれて、常に自分のことはさておいて、その時その場面で感じたことをとても気楽にしゃべらせていただいてます。
|